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なぜこの検査と治療が必要か、しっかりと説明させていただきます。
納得して検査と治療を受けられるように、ていねいな説明を心がけています。患者さまの希望を伺い、臨機応変に対応しながらオーダーメイド医療を提供していければと考えています。
医師を志したきっかけを教えてください。
子どもの頃に、眼科の医師として働く父の姿を見て、自然と医師を目指すようになりました。父もそれとなく眼科をすすめていたので、そのことも影響していたと思います。
なぜ眼科を専門にしようと思いましたか?
整形外科や神経内科などにも興味はありましたが、身近に眼科について教えてくれる父という存在が大きかったです。話を聞くなかで、自分自身がおのずと眼科に向いていると感じ、眼科の医師としての道を選びました。
あと、年子の兄が眼科の医師になったことも大きく影響しています。お互いに意識して勉強をしていたので、いい刺激となっていたのではないかと思います。
どのようなお悩みの患者さまが来院されますか?
高齢の方は「見えづらくなった」「目やにが出る」など、ぼんやりとした症状の相談が多いです。一方で若い方は「コンタクトレンズが原因で目に傷がついた」「スマートフォンの画面が見えにくくなった」といった、はっきりとした症状を訴えられ、ピンポイントの検査と治療を希望されます。このように年齢に応じて、患者さまそれぞれ悩みは異なります。
診療するうえで心がけていることを教えてください。
年齢にとらわれず、あらゆる病気を想定しながら目に症状が現れる原因を探っていくことです。そのため、検査前には検査の必要性や今後の流れについてしっかりと説明し、患者さまに納得していただいてから進めるようにしています。
もう一つ大切にしていることは、オーダーメイドな医療を提供することです。「医師が必要だと思う検査を全ておこなうのか」「希望を伺い困っている症状の改善をして検査は後日にするのか」などは患者さまの状態によって変わりますが、できる限り柔軟にお応えしていきたいと考えています。
今後力を入れていきたい診療はありますか?
結膜炎や緑内障などの一般診療のほかに、今後は目の健康を維持する「目のエイジングケア」についても情報の発信から対応までできるようにしていきたいと考えています。
高齢の方で多い悩みは加齢により涙の量が減ったり、普段服用するお薬の影響により目の見え方が変わったりすることなどです。目の異常は生活習慣によるところもありますから、そういう点も含めてお話しできるようになりたいです。
ご年配の方に配慮していることは何ですか?
高齢の方に処置が必要な場合は不安のないようにご家族の方にも同席していただき、一緒に目の病気を考える機会を設けています。お話をするなかで、今後起きる目の症状についても事前にお伝えし、皆さまが知っていただける形にしています。
このようにご家族の方ともつながりを持つことで、患者さまの治療だけでなく家族単位で目の悩みも把握することができます。何世代にもわたって診させていただくことが大切だと考えているので、ちょっとでも不安なことがありましたら気軽にご相談していただければと思います。