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診療案内

季節ごとにはやる目の病気

春先になると涙や目やにが出る、充血する、急激に目がかゆくなるといった、花粉症などのアレルギー性結膜炎が増加します。花粉症の症状には、花粉が飛び始める2週間ほど前から抗アレルギー剤の点眼薬を使用することで、アレルギー症状を軽くする対症療法をおこなう事ができます。

また、夏場にはプールなどを媒介とした細菌性結膜炎、ウイルスが活発になる冬場にはウイルス性結膜炎や角膜炎など、目の病気にも季節によってはやるものがあります。

目の病気を放置してしまう事で視力障害を起こしてしまう可能性もあるので、少しでも気になる事、困った事があれば早めの受診をご検討ください。

スマートフォンなどの普及で増えた目の症状

パソコンやスマートフォンなどの普及によって、目が乾く、ごろごろする、コンタクトレンズをうまく装着できないといった、ドライアイの症状を訴えられる若い患者さまが増えています。スマートフォンやパソコンの使用を制限するなどで改善の期待ができますが、日常生活を大きく変える事は大変だと思いますので、現実に即した治療法として、点眼薬を使い症状を和らげていきます。

ドライアイの症状が進むと黒目(角膜)部分に傷がつく事もあり、視力低下を伴う角膜障害を引き起こす可能性があります。また、コンタクトレンズを使用している場合、傷ついた部分に細菌が繁殖してしまうケースもあります。点眼薬による治療だけではなく、総合的・定期的な診察が必要になるため、通院の頻度を含め、患者さまと相談しながらどういう治療をおこなっていくかを決めていきます。

自覚症状の少ない目の病気

生活習慣病として身近な糖尿病には、合併症に糖尿病網膜症があります。自覚症状が少ないため、糖尿病と診断された場合は一度眼科で検査を受ける事をご検討ください。今、糖尿病の治療には内科と眼科が連携しておこなう動きが出てきており、今後はより一層力を合わせて病気の予防に努めていきたいと思っております。

そのほか自覚症状の少ない病気として、緑内障があります。日本緑内障学会で行った調査*1では、40歳以上の日本人における緑内障有病率は、5.0%(40歳以上の日本人の20人に1人)であったのに対し、調査前に緑内障と診断されていたのは、全体の1割に過ぎなかったという結果が出ています。つまり、40歳以上の緑内障の方のうち約9割の方が気づいていないと推測できます。

緑内障はその診断と治療が昔にくらべて進歩しており、早期発見・治療によって失明のリスクを減らす事ができますので、まずは検診という形で検査をされる事をご検討ください。特に遺伝的に認められる事が多い病気であるため、ご家族に緑内障の方がいらっしゃいましたら、検査をご検討いただけたらと思います。また、視野が狭くなった、目がかすむなど見え方に違和感があればぜひ一度ご相談ください。

さらに、加齢黄斑変性も症状のない隠れた病気と言えます。この病気では、目の奥の膜(黄斑)が変性を起こし、見ようとするところが見えにくくなるといった症状があらわれます。失明にもいたる病気ですが、自覚症状が出ていない段階でも、目の奥の状態を横から断層的に見ることのできるOCT検査により、病気の前兆を発見する事が可能です。患者さまにはほとんど身体的負担がかからず、すぐに結果も出ます。50歳以上の約1割にみられ加齢とともに多くなっていく疾患にもなりますので、少しでも気になるようでしたら、一度検査を受けていただく事をご検討ください。

*1多治見スタディ

目の違和感など、ご相談ください

「眼科に行くのが怖い」とおっしゃる方がいます。「何をされるんだ」という不安な気持ちからだと思いますが、怖い事は何もしません。少しまぶしさを感じる検査をするくらいです。ですから、少しでも目に違和感があったら、怖がらずに相談に来てください。

そして、「検査して何か悪いところが見つかったら怖いから行かない」という方もいらっしゃいます。しかし、今、多くの目の疾患は、早く見つかりさえすれば治療で改善や予防が可能になってきています。だから何も違和感がなくても、検査をすることはいいことだと思います。何もなければそれに越した事はありませんし、何かあったら早めの治療をしていけばいいのです。当院では「何もないのに診察に来た」と医者が怒る事はありません。「何もなくてよかったですね」と帰れますので、ご自分の健康のためにたとえどんなことでも相談していただきたいと思います。

また、めまいや目の痛みなど、目に症状があっても目の病気ではない事もあります。めまいはメニエール病や脳梗塞が原因でも起きますし、副鼻腔炎(蓄膿症)は目に痛みを伴う場合があります。検査をして目の病気ではなかった場合は、どういった病気であるかの可能性を考え、対応できる医療機関へ速やかに紹介させていただいております。紹介後は目の症状がどうなったか紹介先の医師から報告をもらい、ひきつづき治療に携わらせていただきます。

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